たまご新聞「先祖返りの卵(着色卵)」

たまご新聞「先祖返りの卵(着色卵)」

広島県庄原市で採卵養鶏場を営んでいます、有限会社グリーンファームです。

弊社の鶏が産む卵は全部白色です。でも卵を並べてみると、全部が全部同じような真っ白、というわけではなく、少しだけ色がついていたりします。

服の色で例えると、ホワイトではなくオフホワイトが通常の色。たまにアイボリーの卵があるイメージです。その程度もたまごによって様々です。

そのアイボリー色の卵を ”先祖返りの卵” というそうです。

現在の鶏の先祖って何かというと、東南アジアや中国南部に生息するセキショクヤケイ(赤色野鶏)というキジ科の鶏で、そのセキショクヤケイを家畜化したものが鶏だと言われています。

セキショクヤケイの卵は茶色がかっているので、その卵に戻った、ということで”先祖返り”と呼ぶのかもしれませんね。

専門用語では、「着色卵」と呼ぶそうで、このように言うとなんとなくイメージが悪いから、違う名前を付けたのかもしれませんね。

「茶色い卵はプロトポルフィリンが沈着する…」と以前の記事で書きましたが、白色卵でも少ないながらプロトポルフィリンが存在していて、その量が多い時に少し茶色がかって見えるようです。

もちろん、卵の殻の色、つまりプロトポルフィリンの量は中身の栄養成分とは全く関係がありません。卵質にも影響がありませんので、食べる場合には通常の卵と同様に扱っていただけたら大丈夫です!

左は通常の卵、右が”先祖返り”の卵です。